記念写真を再考する。

どーも、フォトグラファーの大野智嗣です。

夜中に写真の仕上げとかをしていると決まって考える「記念写真の在り方」
そもそも写真という形で記念を残すという事自体は、絶対的に必要な事では無くて。

20年前ともなれば、一部を除き記念写真なぞ「撮らなくてはいけない」ような場合が多く、手元に渡って以来一度見たきり押し入れに封印されていたりする訳です。
勿論、その中でも沢山良い写真は有った訳ですけど、中々それを撮れる人の情報を共有する事が出来なくて、地元の写真館で取り敢えず、、なんて事が多かったはず。

時代は変わり、表面的には選択肢が増え「こんな写真がいい!」を視覚的にも選べるようになり、様々な記念写真の形が増えました。

自然光という言葉がどうも偉い撮影方法になり、背景紙を使う事はマイノリティに。

セットはどんどん大げさになり「自然な空間で、自然な表情が撮れます」みたいなディレクションが当たり前になり、ABCなんて描かれたモチーフを持たされ家族写真。

いつのまにか、写真そのものより周りに有る環境が最優先になり、赤ちゃん・753・20歳・ウエディング・家族に対して使い回しの手法・道具。大手は今日初めてカメラを触ったような人にカメラマンを任す。

「今」でこそ良く見えるそれは、本当に10年後も写真として良い写真なのか。
広告の写真は、今よく見える事トレンドで有るという事が最優先。
記念写真は、今ではなく時を経てそのアルバムを開く時にこそ、その価値が問われる写真。

本当にシンプルに、ずっと見て貰える、10年後に撮って良かったという写真を撮って行きたいな、と。

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