昔、職業旅人。今出張撮影屋さん。

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何度かブログないでもお話ししましたが、昔旅人やってました。

その時の話しをちょっと。

お金を持たず、ギターと、画材道具、タロットカード、カメラ。後は、キノコの本とか、釣り道具。それだけで稼ぎながら移動は徒歩とヒッチハイク。

北海道から九州迄、2週位はしたか。

一人で生き抜く力が欲しくて始めた旅。

お金が全くなくてもまぁ何とかなっていた。

その頃よく言われた言葉が、「君はまだ若いから出来るんだよ。俺くらいの歳になれば分かる」って。。

若くても出来ないよ。簡単じゃない。って言い返してたけど。

ヒッチハイクした車がやんちゃな連中で、山奥に連れて行かれて放り出された事も有る。

夜中、見知らぬ土地の山奥なんてどうしようもない。

そんな時は仮にお金があってもどうしようもない。月の位置だったり、木の生え方を見ながら方角を特定して下山するしかない。経験がないと本当に遭難。

それを考えると、若いだけじゃ出来ない。

若いから云々、、、そう言っていた人達の歳を過ぎた今考えても、若いから出来ていたなんて到底思えないし、簡単じゃないな、やっぱり。

時に1ヶ月くらい人と喋らなかった時が有った。(ホームレスの方々とは喋ってたけど)

その後、口を開いて驚いたのが、言葉が出ない。たとえじゃなくて、本当に喋り方を忘れるのね。

ちゃんと喋れているのか不安になり、もごもご口調になる。

んで、一層喋らなくなる。

町で、アイスクリームもって歩いてるカップルとか、学生とか、色々。違う世界の人達に見えてた。

熱が出たら、ひたすら公園で寝るしかない。身なりが身なりだと、誰も助けてくれないし、心配してくれない。

まぁ自分自身外界との接触を断っていたから、しょうがないんだけど。

そういう状態が長いと、作る曲だったり、撮る写真だったりが、不思議と独特な世界感の物になっていく。

今のオイラじゃ、あの頃のような曲作れないし、写真は撮れない。曲なんて一日5曲位のペースで書いてたし。

何もなくても、何とかなってた。

今、屋根の有る住居が有り、車も有って、携帯式電話機もあり、そして家族が居る。

色んな、何かが増えた。

今のオイラが本当に必要な最低限って何だろう。と。

家族。本当はそれだけでも良いのかもしれないな、って。

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