写真の場所。

どーも、フォトグラファーの大野智嗣です。

『写真はどこにでもある。』なんか最近よく思う。

戦場を撮る、モデルを撮る、風景を撮る、報道を撮る、記念写真を撮る。

写真であれば何でもいい訳ではない。

昔、広告の写真を撮っていた頃、被写体との距離感は、物であれ人であれ、今程は近くなく、決して踏み込んではいけない、プライベートなラインを感じながら撮影していた。

でも、今一般のお客さんの記念写真を撮る時、出来る限り近い距離での撮影をしてる。

生まれたばかりの赤ちゃん。
入学式の記念写真。
753の記念。
20歳のおめでとう。
結婚と言う新しい生活の始まり。

本当にそれぞれ数えきれない程のドラマが有り、その思い出に一緒に映り込む。

撮影する側なので、勿論実際に写っている訳ではないんだけど、その一生の思い出になる瞬間に、一緒にいれた幸せって物をしっかり感じられるようになった。

赤ちゃんの撮影をしてて思った。

本人はいったいなんなのかなんて、分かっていないんだろう。

只、いつもより眩しいなぁとか、なんか知らない人沢山だなぁ、とか。

でも、カメラをしっかり見てくれて、その写真を現像していると、写ってるんです。

赤ちゃんの目の中に撮影するカメラマンの姿が。

目の中に写る姿なんて、広告写真やってる時は特に気にした事も無かった。

でも、一般の方を撮影するようになった時に、目の中に写る自分を見て、背筋をしゃんとのばさにゃいかんな、って思った。

一生の記念、本当に大切な記念のその瞬間に、目に映っている姿がかっこ悪かったら申し訳ない。

そんな事を考えるようになり、町をぐるっと見回すと、あふれる写真の数々。

煌びやかな広告の写真から、選挙の活動写真、指名手配書、はたまた町内会の活動報告。

そんな全ての写真、どんな人にも、必ず目にカメラマンが写っている。

その時一体何を考え、何を思い、カメラマンの持つカメラを見つめていたのか。

どのような声をかけ、どういった写真を撮ろうとしたのか。

そんな部分迄も思い出になるような、そんな写真を撮りたい。

そう、写真はどこにでも有るから。

3Q8R4641
 EOS1DsMk3+EF50f1:1.2L

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